紅茶とイギリス
お茶の発祥は紀元前の中国だといわれています。
イギリスが初めてお茶を輸入したのは17世紀。オランダの商船が日本と中国からお茶を買い付けて周辺諸国に販売したことがお茶とイギリスの出会いでした。
イギリスでは、1662年ポルトガルからチャールズ二世に嫁いだ王妃キャサリンは、母国から持参した
中国茶と茶道具でお茶を楽しみ、このことが宮廷で喫茶の習慣を広めていく大きなきっかけになったとされています。
歴代の王妃や女王た達による宮廷での楽しみからはじまり、時を経て一般の庶民階級の人々まで段階的に広まっていきました。
19世紀中頃のヴィクトリア時代から、20世紀初めエドワード時代にかけて型式やマナーなどが確立し社交のための紅茶文化「ヴィクトリアンティー」へと発展していったとされています。
おいしい紅茶の淹れ方
1.お湯を5円玉くらいの泡ができるまで沸騰させます。
2.ポットに茶葉を入れる
・OP 3g
・BOP 2.5g
3.お湯を入れる(150~160cc)
4.蒸らす
・OP 3分
・BOP 2~2.5分
茶葉の等級区分(グレーディング)について
紅茶は仕上げの工程でふるいにかけられ、その形状、大きさによって区分されます。
これを一般的に紅茶の等級区分といいます。
代表的な等級区分
OP(オレンジペコー)
茶葉の長さが7~11mmのもの。
茶葉をカットしていない状態。
BOP(ブロークンオレンジペコー)
茶葉の長さが2~4mmのもの。
多くの市販品がこのタイプ。
BOPF(ブロークンオレンジペコーファニングス)
茶葉の長さが1~2mmのもの。
BOPよりも香りも色も濃く出る。
D(ダスト)
最も細かく1mm以下の粉状の茶葉。
香味が強く良質なものは高値で取引される。
CTC製法
CTCとは、Crush(つぶす)、Tear(引き裂く)、Curl(丸める)の略です。
短時間でお茶の成分が抽出できるように、最初から細かい茶葉を作る製法です。
細かい粒状でティーバックによく使われます。
世界三大銘茶
世界中で生産されている紅茶の種類は沢山ありますが、その中でも固有の香味のよさによって世界的に銘茶として有名なものが3つあります。
・ダージリン(インド)
・ウバ(スリランカ)
・キーマン(中国)
一般的に言う「良品質紅茶の生産地帯」はインド最北端のダージリンとアッサムを除いて
赤道と北回帰線との中間にあたるティーベルト地帯の山岳地に多く見られます。
紅茶の主な生産国は、インド、ケニア、スリランカ、インドネシアなど。
ダージリン、アッサム、ウバ、ヌワラエリアなどという名前は紅茶が生産されている地方のことです。
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